まるで動く船の図鑑だ

瀬戸内海海上交通の、要衝であり難所でもある来島海峡を間近に控え、大崎下島、豊島、上蒲刈島の南岸沖には、昼夜を問わず様々な船が行き来します。
2022年3月29日13時前、豊島・斎島間の海をゆっくり西に進む、装備満載の船がありました。国の「海洋研究開発機構(JAMSTEC)」に所属する海洋地球研究船「みらい」です。


長期間の航行が可能で、ミッションは、熱帯から極地まで地球上のあらゆる場所に出向いての調査。夕方には神田造船にその姿を見せていて、整備を終え試運転しているものと思われます。
数奇な経歴をたどった船で、元原子力船「むつ」。船体を切断して原子炉を取り出し、改造されて復帰しました。
同日夕方、県民の浜はるか沖、四国に近い位置を航行する白い船は、日中国際フェリーの「新鍳真号(しんがんじんごう)」。神戸・大阪と中国上海を結ぶ定期貨客船(現在は貨物だけ扱い)。大阪を出て中国に向かっていました。


次にやってきた巨大な船影は、日藤海運に所属する、車両運搬のRORO船(ローローせん)「日清丸」。豊浜沖の二窓島にすっぽり収まるサイズです。


この海域は、様々な船が昼夜の別なく行き来して、一日中ながめていても飽きることはありません。船好きにはこたえられない場所です。